42 Tokyoとは?エンジニア養成機関の特徴とシステムを徹底解説

あなたは42 Tokyoという学校を知っているだろうか?

42 Tokyo(42東京)は、2020年に開校したITエンジニアの養成機関だ。一般的なプログラミング・スクールと違って講師が在籍しておらず、独自のシステムによって学生同士が教え合う。

東京・六本木にある校舎は24時間オープンしており、300台以上のiMacが自由に利用可能。そして何より、学費や教材費の類は一切かからない。

記事を書いている私が42 Tokyoに興味を抱いたのは2021年のこと。当時プログラミングはまったくの未経験で、ライターとして自然言語を扱う日々だった。

それが今、曖昧さの一切を許さない機械言語の世界に足を踏み入れている。人生で一番といえるほどの転向。そのきっかけは42 Tokyoが与えてくれた。

本記事を通して、少しでも多くの人に42 Tokyoの魅力を伝えたい。

About 42 Tokyo

エンジニア養成機関「42 Tokyo」では、性別・国籍・経歴不問で入学希望者を募集している。学費は完全無料。オンライン環境も整備されており、首都圏に住んでいなくても学習を進められる。

プログラミングの経験がなくてもまったく問題ない。まずは募集要項に目を通した上で、4週間のハードな入学試験「Piscine」に挑戦してほしい。

42 Tokyoとは?完全無料のITエンジニア養成機関

(引用:42 Tokyo公式HP

「42 Tokyo」(フォーティーツー・トーキョー)は、民間のエンジニア養成機関である。DMM.comが主導し、複数企業の支援を受けて2020年6月に開校した。

42 Tokyoが一般的なプログラミング・スクールと異なるのは、非営利型の教育機関であること。すべてのカリキュラムは無償で提供されており、入学金や学費は一切必要ない。

また、プログラミングを教える講師がいないことも大きな特徴だ。あらゆる学習はピア・ラーニングの手法で進められ、学生はお互いのコード・レビューを通して技術を培っていく。

始まりは2013年、パリ

42 Tokyoは、フランスを拠点とする教育ネットワーク「42 Network」に属する機関だ。

その本家となる「42 Paris」は、グザヴィエ・ニエル(フランスの通信会社「イリアド」の創業者)ら篤志家の手によって2013年に設立されている。

遡ること1999年、ニエルは「Epitech」と呼ばれる学校を創設していた。Epitechもコンピューター・サイエンスの学校であり、Piscineと呼ばれる実践的な入試やプロジェクトベースの学習法など、後の42に通じる特徴を備えていた。

ただし、Epitechはバカロレア(高校卒業証明)が必要な教育機関。学費も高額であり、万人に門戸を開いているとは言い難かった。学歴社会のフランスで、優秀なエンジニアの芽が摘まれている現状があったのである。

そこでニエルが目指したのは、まったく新しい教育モデルの確立だった。学歴や経済上の障壁を取り除き、誰しもが平等にチャンスを与えられる学校——。

明日の世界を構想し、変革するスキルを持った人々は数多くいるが、彼らはそれを実現するためのトレーニングを受けられずにいる。
だからこそ、42が答えとなるのだ。
無償のトレーニング、革新的な教育法、18歳[訳注:日本では16歳]から誰もが利用できる上に、卒業証書は必要なく、教師もおらず、年齢制限もない。あなたの未来を創造するのはあなた次第だ。そんな人々に向けて、42はコードを授けたい。

このような経緯をたどり、最初のキャンパス「42 Paris」がパリ17区に誕生した。やがて42の教育モデルは世間の耳目を集め、その仕組みは全世界へと広がっていく。

世界20カ国以上に展開している

記事執筆の時点(2022年)において、42ネットワークは世界25ヵ国・42のキャンパスで構成されている。

2021年には世界大学ランキング「World Universities with Real Impact (WURI)」において、「School 42」が第10位に選ばれた。同ランキングは倫理的価値や社会的責任などを評価軸として、革新的な理念を掲げる大学を選出している。

キャンパスを置く国は以下の通り。2025年までに50校へ増やす計画も発表されており、今後も国数は増えていくと予想される。

地域 国名
アフリカ モロッコクーリブカベンゲリルテトゥアン
アメリカ ブラジルリオサンパウロ、カナダケベック
アジア 韓国ソウル、UAEアブダビ、日本東京、ヨルダン、マレーシアクアラルンプール、タイバンコク、トルココジャエリ
ヨーロッパ フランス、アルメニア、ドイツ、ベルギーブリュッセル、スペインマラガ、フィンランドヘルシンキ、オランダアムステルダム、ポルトガルポルト、ロシアモスクワカザン、スイスローザンヌ、トルコイスタンブール)、イタリアフィレンツェ、オーストリアウィーン、チェコ(プラハ)、イギリス(ロンドン)、ルクセンブルクルクセンブルク
オセアニア オーストラリアアデレード

ちなみに、一定の条件を満たせば他のキャンパスへの移籍も可能だ。本拠地であるパリ校に赴き、フランスでエンジニアの職に就くことも不可能ではない。

参考:42 Tokyo|お知らせ

42 Tokyoの所在地・アクセス

42 Tokyoの事務局は、東京都港区の六本木グランドタワー内に置かれている。

最寄駅は東京メトロ南北線・六本木一丁目駅。キャンパスも同じ建物内にあり、学生証を持っていれば24時間利用することができる。

後述する入学試験「Piscine」もここで行われるので、遠方からオフライン受験する方は近隣の宿を確認しておくといいだろう。

注意点として、安全上の理由から18歳未満は校舎の利用ができない。ただしオンラインでの学習は可能であり、実際に現役高校生も多数在籍している。

42 Tokyoの基本情報
運営 一般社団法人 42 Tokyo
住所 東京都港区六本木三丁目2番1号
住友不動産 六本木グランドタワー24F
アクセス 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」直結
日比谷線・大江戸線「六本木駅」より徒歩5分
公式サイト https://42tokyo.jp/

42 Tokyoの特徴は?講師不在の特異なシステム

42 Tokyoの特徴として、主に次の3点が挙げられる。

  • 完全無料で提供される一級の学習環境
  • 講師がいないピア・ラーニングの学習方法
  • 自由度の高いカリキュラムと先進的な気風

42 Tokyoを単に「無料のプログラミング・スクール」と呼ぶことは憚られる。42の課題はコーディングに限らないし(たとえば、LinuxシステムやDockerコンテナの知識も学ぶ)、一般的なスクールと違って就職先の保証はない(それでも、複数の学生がIT企業への就職を果たしている)。

42の魅力は、エンジニアに必要な問題解決力やコミュニケーション能力を養う独自の教育法にある。私が42 Tokyoに入学を決めた理由も、その教育モデルに強く惹かれたからだ。

以下、それぞれの特徴を詳しく見ていこう。

学費無料・校舎は24時間利用可能

「42 Tokyo」は学費無料で提供されている。入学金や教材費、各種手数料は一切かからない。

東京・六本木のキャンパスには約300台のiMacが並ぶ。校舎は基本的に24時間利用可能となっており、滞在時間の制限はない(18歳未満を除く)。コーディング環境としては十分すぎるほどだ。

「これだけの学習環境を無料で提供して、なぜビジネスモデルが成立しているのか?」と思う人もいるかもしれない。

その理由は明快で、そもそも42 Tokyoはビジネスではなく、社会貢献の一環として立ち上げられているからだ(このあたり、事務局長である長谷川文二郎さんのnoteが詳しい)。

無料のプログラミングスクールは42 Tokyoに限らないが、いずれも提携する就職先への斡旋で収益を得ている。人材派遣を前提としている都合上、学習言語や卒業後の進路について制約は多い。

その点、42 Tokyoは何もかも自由だ。必須のカリキュラムこそ与えられているものの、学習が一定レベルに達すると課題が選択できるようになり、自分の興味がある領域を学べるようになる。

もちろん入学試験「Piscine」の参加も無料なので、時間の都合さえつくのであれば、力試しに挑戦することをおすすめする。合否にかかわらず、一生ものの体験となることは間違いない。

学生同士で教え合うピアラーニング

42 Tokyoには講師がいない。事務局は最小限のスタッフで構成されており、原則として学生の課題に介入することはない。

にもかかわらず学習の効率化が図れるのは、42がピアラーニングを教育の根幹としているからだ。

ピアラーニング(peer learning)とは、学習者同士が協力して学んでいく手法のこと。はじめ語学教育の分野で注目され、現在では企業の人材育成などに活用されている。

42 Tokyoの場合、ピアラーニングを成立させるのは学生同士のコードレビューだ。課題を提出した学生は、システムによって他の学生と自動的にマッチングさせられる。レビュイー(提出者)はレビュワー(評価者)に対して、自身の書いたコードを明快に説明しなければならない。

興味深いのは、マッチするレビュワーが自分より上級であるとは限らないことだ。レビュワーがまだ課題に取り組んでいない場合、レビュイーは相手に分かるまで説明する義務がある。

この仕組みだと「上級生はレビューを受ける意味がなくなるのでは?」と思うかもしれない。しかし、自らのコードを説明する中で、レビュイーは多くの知見を得られる。理解が曖昧なままの知識を補うことができ、想定外のエラーケースを見つけることができる。

こう言ってよければ、ピアラーニングは既存の教育システムを脱構築する。それは学校教育的なヘゲモニーの解体だ。42が掲げるメソッドの中で、教える者の一方的な優位性は失われ、<教える/教わる>ことの対称性が回復する。

したがって、既存の学校教育に違和感を覚える人ほど42 Tokyoに適合する可能性が高い。学歴や偏差値といった制度に嫌気がさしたら、ぜひPiscineの門戸を叩いてもらいたい。

コンピュータサイエンスを基礎から学ぶ

42 Tokyoでは、すべての学生がC言語から学習を始める。それも厳格なコーディング・ルールが定められ、可読性を損なう文法や標準ライブラリの使用は禁じられている。

あまりの制約に最初のうちは辟易するが、郷に入りては郷に従え。だんだんと慣れてくる。

巷のプログラミング・スクールで、C言語を教えるカリキュラムはほとんど見当たらない。たしかに、最短でエンジニア就職を目指すなら、JavaやPHP、Pythonなど市場価値の高い言語を学ぶべきかもしれない。

それでも42 TokyoがC言語を扱うのは、コンピューターの知識を低レイヤーから学ぶためだ。メモリ管理や高速化、エラー処理の重要性など、C言語だからこそ得られる観点は多い。

最初にC言語をマスターしておけば、他言語の習得が一段と容易になる。そのために、カリキュラムの前半は丁寧に基礎固めをしていくイメージだ。

もちろん、いつまでもC言語を学ぶわけではない。課題を進めていくと、C++やその他の言語を学べるようになる。また、42 Tokyoでは本科とは別に自由参加の課題が用意されており、PythonやGoといったモダンな言語を学ぶことも可能だ。

こうしたカリキュラムを順調に進めていけば、情報系学部の学士・修士相当の知識は身につくようになっている。(学校法人ではないため)正式な学位を得ることはできないが、そもそも優れたエンジニアとなる上で、本当に学歴は必要だろうか?

うわべだけの知識ではない、確かな技術を広範に学べるという意味で、42 Tokyoは紛れもない「エンジニア養成機関」であるといえる。

42 Tokyoの入学試験は? 4週間の耐久テスト「Piscine」

42 Tokyoに入学するためには、公式サイトからの応募後、二つの試験を突破する必要がある。

以下で順番に解説していこう。

記事執筆の時点(2022年4月)では、システム上の都合で一次試験の実施が中断されている。したがって、入学希望者はもれなく二次試験の「Piscine」に参加可能だ。募集要項は今後変更となる可能性があるため、興味を持たれている方は早めに申し込んでほしい。

一次試験:Webテスト

応募後、オンラインでの一次試験が行われる。論理的思考と記憶力が試される、簡単なゲーム形式のテストだ。

試験時間は2時間。途中で中断することはできないため、周囲の環境を整えた上で受験してほしい。

テストというと何か予習したくなるところだが、正直に言って特に準備する必要はない。頭をまっさらにして臨めば十分だ。

Webテストの結果は受験から数日以内に通知される。一定基準のスコアを満たしていれば、二次試験である「Piscine」の案内が届くはずだ。

もし不合格となっても肩を落とす必要はない。Webテストは募集期ごとに1回の受験となっており、次回の募集まで待てば再挑戦ができる。

二次試験:Piscine(ピシン)

Web選考を通過すると、いよいよ本選考であるPiscineが始まる。

Piscineとはフランス語でスイミングプールのこと。参加者を水に突き落として泳がせ、最後まで浮かんでいた者を合格者に選ぶ。エスプリの効いた皮肉だ。

Piscineの期間は4週間。ここで内容を詳らかにすることはできないが、Picsineは一種のストレステストであり、非日常的な環境のなかで忍耐力や精神力、協調性といった資質が試される。

生半可な気持ちでは通過できないが、逆に気持ちさえ強く持てれば合格に手が届く。だからプログラミング未経験者でも、コンピュータの知識がなくても臆せず飛び込んで欲しい。

なお、本来Piscineはオフラインのみで開催されていたが、コロナ禍を受けてオンライン環境の整備が進められた。課題の提出と評価はリモートデスクトップで行われるため、オフライン/オンライン間で不平等が生じることはない。

開校早々に出鼻をくじかれる形となったが、オンライン対応によって地方や海外から受験できるようになったことは嬉しい限りだ。

Piscineの合格率や合格基準は、以下の記事で詳しく解説している。合格を目指す上でのノウハウも掲載しているので、受験前にぜひ目を通してほしい。

42 Tokyoのよくある疑問

最後に、42 Tokyoに関してよくある質問をまとめた。

入学試験のPiscineこそ秘密主義が貫かれているが、42 Tokyoは基本的にオープンな学校である。

以下のQ&Aを参考にした上で、疑問点があれば公式サイトの窓口に問い合わせてほしい。

学生の主な就職先は?

2022年春の時点で、以下のような就職実績が発表されている(42 Tokyoオンライン説明会より)。

学生の主な就職先
Amazon Web Services / NTTグループ / WOWOW / エヌ次元株式会社 / ソフトバンク株式会社 / チーム ラボ / ヤフー株式会社 / 株式会社Educrew / 株式会社Freewill / 株式会社ボールド / 株式会社メルカリ / 株式会社ラクスパートナーズ/ 東京ガスiネット / 東京大学 / クリエイティブシフト / エムスリー株式会社

ただし、一般的なプログラミング・スクールと違って、42 Tokyoは就職先の斡旋を行っていない。

「Road to」というカリキュラムを通して協賛企業の選考に進めるが、それも書類選考や技術面接の免除など、限られた優遇措置であるため注意が必要だ。

内定の獲得には個人の努力が不可欠となる。本科の課題に加えて、特化したスキルの習得やポートフォリオの作成を進めておきたい。

社会人でも入学できる?

働きながら学習を進めることは可能だが、できれば週30時間以上を課題に費やしたい。

というのも、42 Tokyoにはブラックホールと呼ばれる除籍制度があるからだ。入学後はブラックホールまでの残り日数が与えられ、期限を迎えると強制的に退学となる。

ブラックホールは課題の提出によって延長されるため、四つに組んで学習しなければならない。

なお、AGUと呼ばれる休学制度を利用すると、最大180日間はブラックホールが猶予される。繁忙期や就活中など、一時的に学習を中断したい場合に便利だ。

いずれによ、入学試験であるPiscineの4週間はフルコミットが求められる。社会人の入学事情に関しては、以下の記事を参考にしてほしい。

入試に落ちたら再受験できる?

一次試験(Webテスト)は再受験できるが、二次試験(Piscine)の再受験は認められていない。

すべての人に門戸を開くため、Piscineへの参加は一度きりとなっている。体調面やスケジュールなど、万全の体制を整えて参加したいところだ。

なお、見事にPiscine合格を果たした場合、42 Tokyoへの入学は複数の候補日から選べる。最長で6ヶ月程度の猶予が与えられるため、学業や仕事が落ち着いたタイミングで入学したい。

C言語以外のスキルも学べる?

42 Tokyoのカリキュラムを進めていくと、C++など他の言語も学べるようになる。

基礎課程も半ばを過ぎる頃には、プログラミングの基礎はおおむね固まっていることだろう。自然言語と同じように、プログラミング言語には共通の概念や流儀がある。ましてや汎用性の高いC言語を学んだ以上、C++など他の言語の学習も比較的容易であるはずだ。

その他、42 TokyoではLinuxサーバーやDockerコンテナなどの仕組みも学ぶことができる。フルスタックの知識と技術を得る中で、自身の目指す方向は自ずと定まるだろう。

「42」という名称の由来は?

「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」(Answer to the Ultimate Question of Life, the Universe, and Everything)から。

気になった方は、さっそくGoogleの検索ボックスに打ち込んでみよう。

一応解説すると、「42」とはダグラス・アダムスのSF小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』において、宇宙随一の超高性能コンピュータ「ディープ・ソート」が導き出した計算結果。宇宙の真理に達するまで、ディープ・ソートは実に750万年の歳月を要した。

もちろん42という数字に大した意味はなく、しばしばサブカルチャーの界隈でジョークの種にされる。

42 Tokyoで世界と自分自身の答えを見つける

42 Tokyoで世界と自分自身の答えを見つける

エンジニア養成機関「42 Tokyo」の特徴と仕組みを解説してきた。

2020年の開校から2年あまり。コロナ禍の社会的制約を乗り越え、現在の42 Tokyoは過渡期にあるといえる。Piscineはオンライン/オフラインの併用で毎月開催され、学生数は徐々に増加。コーディング・スペースと呼ばれる分校の募集も始まり、地方進出の展望も見えてきた。

42 Tokyoは日本のソフトウェア・エンジニア不足に対する、そして既存の教育制度に対するひとつの解答だ。

だが、それは問題の速やかな解決を意味するわけではない。42が「究極の疑問に対する答え」となるかどうかは、結局のところ学生の手に委ねられている。

参加するなら今しかない。エンジニアとして世界を変えたいなら、ぜひPiscineに飛び込んでみてほしい。

42 Tokyoでエンジニアへの一歩を踏み出す

(引用:42 Tokyo公式HP

東京・六本木に拠点を置くエンジニア養成機関「42 Tokyo」では、学生同士のピア・ラーニングを基本理念として、質の高い教育環境を無償で提供している。

性別や年齢、経歴は問わない。たとえプログラミングが未経験でも、これから好きになる意志さえあれば入学できる。

あなたが/あなたの世界を塗り替えたいと思ったら、今すぐ4週間の入学試験「Piscine」に飛び込もう。

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